Brand Revalue
ブランドリバリュー






リサイクルショップのインテリアデザインである。
ショッピングモールの一角、人気のコーヒーショップとファストファッションの店舗、そしてエレベーターホールに面した場所に位置している。
ブランド品や貴金属を買い取るような店舗ではプライバシー性が必要であるが、商品を持たない形態の店舗にとって、人の目線を切ることと利用客への認知性を高めることは非常に重要である。
狭小店舗であれば、カーテンや建具などフレキシブルに操作可能な要素でその2つを両立することが肝要であるが、人の目線を切るためにそれらを「閉じる」という行為が、客に威圧感や緊張感を与える。
「閉じる」という行為を伴わず、物質としては固定され、常に存在していながら、事象としては流動性をもつような装置がつくれないだろうかと考えた。
そこで上部と下部で羽の向きの違うルーバーを持つパーティションのような装置を提案した。
この装置は薄い部材で構成し自立させることにより重量感を取りのぞき、ある位置からはワイヤーのような軽い素材でつくられたように見え、開放的な店舗という印象を与える。
また、ある位置からは面材でつくられたような異なる印象を与え、この店舗独自のサインのようにも振る舞う。
通路を移動する人には移り変わり、エレベーターホールで待つ人々には立つ位置で見え方が変化し、店内の一部を見えなくするとともに、客席からは閉鎖的にならない。
商品をもたない店舗であるからこそ、店先に置かれた看板商品にように、物質としての存在感は必要不可欠である。
そして、このパーティションと対峙した人が、そこに何かを見つけたときに事象としての装置が完成する。
所在地:大阪府茨木市
用途:リサイクルショップ内装デザイン(ショッピングモール内)
構造:既存テナント内装
竣工:2021年
設計:小田真平建築設計事務所 小田真平
グラフィックデザイン:グリーンポイントデザイン キンモトジュン
照明計画:大光電機 村西貴洋
写真:山内紀人